熱戦!模擬同好会vs模擬っこ倶楽部!! 【吐息の航跡?】
  さて、幽霊船団と戦った日の夜は、イングランド模擬っ子倶楽部とイスパニア模擬同好会との対抗戦がありました。写真はその一コマ。

  かなりの期待をもって待ち望んでいた機会です。話を通してくれた双方のまとめ役のかたにはとても感謝しています。彼らと一度、とことんやってみたかった。というのも大海戦や多国籍模擬、危険海域での実戦等を通じて、戦場でときおり遭遇する彼らの艦隊行動にはずば抜けて高い完成度を感じることが多かったからです。

  結果からいえば、期待通りといいますか、期待を大きく超えた収穫がありました。勝敗に関して言えば、かろうじて全敗ではないものの、ほぼそれに等しい成績でした。
  一番の収穫はなんといっても、知りうるなかで最強レベルのかたがたを相手に、嫌と言うほど回数を重ねて実践経験を積めたことでしょうか。連敗し続けているのですから、一戦一戦にかならず反省すべき箇所と問題点の発見があり、次の一戦で修正を試みる機会を得ることもできたわけです。その繰り返しができた。
  ただ残念なのは、イスパニア側の集まりが思いのほか悪かったことです。個人的にはまたとない機会と目していただけに少し意外な気もします。おかげでリズミカルに連戦できたといえばそうなんですが。

  ここでこのときに得た戦術面での具体的な知見を開示することは今はしませんが(恐らくやっても上級者のかたにとっては稚拙なものになると思います)、この模擬を通して強く実感した艦隊戦の妙あるいは最も基本的なコツとでも言うべきものを一つだけ書き付けておくならば、

 “僚艦の動きの癖をよく知っておくこと”

  これに尽きるかと思います。

  艦隊行動ではよく複数同士でメリーゴーランド状態に陥るわけですが、彼らの場合この状態のバラしかたが非常に綺麗でした。大きな渦を、いくつかのまとまりをもった小さな渦に分けていく。そして相手が気づく頃には、局面局面での数的優位を確立している。個々のスキルランクの高さというのは、この段階ではまだ二義的な要素でしかないんですよね。

  たとえば二隻で相手一隻を挟んだ状況下などでは、僚艦が仕掛けに出るタイプなのか、あるいは待ちのタイプなのか、仕掛けるとすれば内方向への転舵か、囮弾を撃ってクリを狙うのか、等をあらかじめ知っておくことが、自船の動きの精度を高めることへとつながっていく。
  このゲームでは、舵を切れば切るほど、船の速度は遅くなります。画面の中心につねに自船が表示されるため、体感できる以上に他艦からみた船速は落ちていると考えたほうがいい。つまり精度の低い動きを重ねれば重ねるほど船速の回復は遅れ、僚艦のイメージからも取り残されることになるわけです。
  したがってもし海戦では作業量の多さだけが勝負を決めると思っている人がいたら、それは大きな間違えかもしれません。むしろ本当に必要がなければ絶対に舵は切らない、砲は撃たない。そこに費やす手数があるなら、艦隊支援へとまわす。上手い人たちの艦隊行動が、ときに円舞かと思うような流麗さを見せる理由の一端はここにあるはずです。

  冒険や交易の要素も盛り込んだゲームですから、海戦それ自体は、戦闘のみを主眼においた他のゲームには質的にどうしても劣るだろうとずっと考えていました。けれども実はけっこう、奥が深いものになっている。こうしたことが見えてこないうちに、このゲームの海戦システムに生半可な見切りを付けなくて良かったと思います。

  とはいえここらへん、当人たちはかならずしもその時々に意識してやっているわけではないかもしれません。むしろ意識せずに僚艦の動きを読めるようになっていることが重要な気がします。敵の動きが読めないのはともかく、味方の動きが感覚的につかめていないのではお話になりません。一歩身を引いて考えれば、まったく当たり前の話なんですけれど。
  模擬の報告、以上です。

【吐息の航跡?:2005年8月3日 夏の初心者優遇キャンペーンにて課金】
  8月3日以降は新たに課金する人向けの特典が幾つか付加されることもあり、7月の体験期間終了後しばらく休止期間を置いていたのですが、その間はゲームにINしたくてとてもウズウズしていたのを覚えています。まだインドやカリブはおろか、穀物海岸やバルト海も知らない頃でしたから、すべてが新鮮でした。

  そして8月3日、新三国の実装当日ということもあり、パッチのダウンロードが済んでもサーバ混雑のためなかなかINできません。そしてようやくINできたあとまず最初にしたことは、裏キャラをつくることでした。体験期間のあいだにいろいろ試行錯誤した結果、このゲームの一方の醍醐味である冒険クエストや地図は、べつに特化したキャラを作った方が楽しめるだろうと判断したんですね。
  新しいキャラの国籍はヴェネツィアにしました。元々中学時代に塩野七生の小説群に嵌ったのが、わたしが大航海時代というか世界史自体に興味をもった最初のきっかけでしたので、現6ヵ国のなかでは一番思い入れがあったのです。

  そのためいずれはgoodbyeもヴェネツィアへ亡命するつもりで半年近くゲームを続けて来ましたが、その意思はだんだん薄れつつあります。いろいろ見聞してるかぎり、いまいるイスパニアがもっともまとまりにかけた国、のように映るからです。大海戦後の会議などもお祭り気分で、ほとんどの軍人が重要視していません。それでも何とかまとめようとしてるかたの苦心を無碍にする気はむろんありませんが、そういう自由なムードはけっこう好きです。
  もし7月の段階でヴェネツィアが実装されていたら、軍人キャラのgoodbyeの方がヴェネツィア国籍になっていたはずです。そうなっていたらきっと、様々な面で今とは異なるプレイスタイルになっていたのではないかと思います。天の配剤というのは大げさですが、まったく縁は異なもの、ですね。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索