火のないところに煙は  【吐息の航跡?】
  久しぶりの更新です。この間にも書けること、考えてみたいことはいろいろと起きているのですが、まずは身近なところから。とりあえず、今日の話題は主に3つとしてみます。

  はじめに個人的には当座の結論を得た海事ネタを一つ。クリティカルが出るタイミングと、そこから導かれた戦術考を少し。
  クリのタイミングについては船員が発射の合図をした瞬間、砲弾が発射された瞬間など様々に言われていますが、実際にはかなりの幅があるというのがわたしの実感です。判定はゼロサムのラインを明確に境とするのではなく、船首が垂直に向いていないときであっても“確率”的に下されるため、特定のある1モーメントには集約されない。そのうえ回線速度の異なるユーザー間での同期の問題もおそらくある。経験的にはありえないはずの角度や距離から、予想外に大きなクリティカルダメージが来ることがあるのはおそらくこのためではないでしょうか。船腹に当たったのにクリティカル、なんてことも稀に起こりますよね。
  そのため対人の艦隊戦においてはおそらく、個々に一撃必殺のクリティカルを狙うスタンスをとるよりも、コンボを狙ってなるべく全員で同時に一隻を撃ち抜くスタンスを選ぶことが戦術的にかなり有効になってくるはずです。ではこのタイミングをどこで測るかというのが次なる問題として浮上するわけですが、最も効果的なのはむろん、僚艦による白兵撤退成功の表示が出た瞬間でしょう。こうしたコンセンサスがとれた艦隊では、アタッカーがまず逃走+接舷で敵提督を捕捉→浸水発生させたのち、残る4隻が一斉砲撃を見舞うというルーティンが可能となり、味方提督は名匠ペリエで後方から、アタッカー候補は名匠キャノン、他は名匠カロ等といった搭載砲の棲み分けもより実効的な意味を持ってくるように思います。
  ちなみに画像左上は、消火砂を持たずに沖に出たバルシャ乗りなわたしです(@別鯖)。エクスプローダー砲4門を載せていたのですが、この砲だとクリティカルで船員減を狙うしかないので、タイミングを計るいい練習になったかもです。

  次の話題は残念なことを一つ。ちょっとした引退ブームの再来について。長く同じ商会で過ごしてきたフレを含め、このゲームにどっぷり浸かっていたフレの幾人かが、このひと月のうちに次々と引退していきました。そのぶんカムバックキャンペーンにより復活してきたかも多く、もとより愛別離苦はネット上に限らず世の必定なわけですから、それ自体は仕方のないこと。ただ問題に感じるのは、彼らのほとんどが先月の大型アップデートを最終的な引退のきっかけとしていることなんですね。
  このことは、思い思いに遊びかたを決められる選択肢の広さがこのゲームの魅力の一つであったはずなのに、時間的な制約のなかである種のプレースタイルを志向するプレーヤーの多くにとっては負担増としか映らないような修正が、先月末のアップデートには少なからず含まれていたための結果ではないかと思えてなりません。
  端的に言えば、対人戦の仕様はその一つ。海事スキルをある程度上げきらない限り、すべての戦闘においてディスアドバンテージを負わざるをえない。よってレベル上限UPや副官の実装等により進展してゆく対人戦のモードについていくためには、まずその土俵に上がる準備に膨大な時間を割く必要に迫られる。これではリアル事情で時間のとれないプレイヤーは徒労感をもち、あるいは音を上げざるを得なくなるはずです。大海戦では船種による制限が設けられましたが、これに加えてたとえば小クラスであればスキルR5まで、中クラスであればR10までしか効果が出ないというようなレギュレーションの導入を、模擬戦の設定や海域別の設定等も込みでぜひとも検討してもらいたいものです。(これにより、軍人以外のプレイヤーも格段に参加しやすくなるはずですし)
  ゲーム世界自体に飽きたわけではないのに、システムの未成熟さからやめていく友人が出てしまうことはとても残念なことです。こうしたプレイヤーをどれだけ減らせるか、多様なプレースタイルを許容できるかが、過疎化の防止やユーザー間による息の長いネットワークの保持につながるように思うのですが。火のないところに煙は立たず。過疎化という現状そのものより、その理由に大きな問題が潜んでいる気がします。4月半ば以降、どれだけ人が残るでしょうか。

  三つ目の話題として、海賊行為についてかもしくはヴェネツィア-フランス間で行われているジェノバ-カルヴィの投資戦について少し書こうと思ったのですが、長くなったので項を改めることにします。いつまでも現状に追いつかない回想録も優先したく。^^; 画像右上は商会メンバーの引退プチイベント。全員白服姿なのが少々業者っぽいですが、そこは偽中華たるわたしに免じてご容赦を。

【吐息の航跡?:2005年10月 対ポルトガル カサブランカ沖大海戦  戦闘用ガレオンにて参戦】
  今回は初めて参加した大海戦について。すでに戦列艦が主導していたこの海戦、わたしは何とか戦闘用ガレオンを入手のうえ参戦にこぎつけました。
  三日間を通してファロで開戦を待ったのですが、初日の開戦直前の高揚したムードは、いまでも新鮮に思い出せます。あとから思えばファロは両国の首都と標的であるカサブランカを結ぶ位置にあるため元より重視されていたのでしょう、港前の広場には青色の鎧に身を包んだレベル50台のポルトガルの軍人さんたちがたむろ座しており、ようやく30台に達して間もないわたしの目には見るも壮観な光景でした。壮観というよりもむしろ、彼らの慣れ落ち着いた雰囲気が異様に映ったというべきかもしれません。
  ちなみに画像下半は、海戦終了後にノトス・イスパニア恒例のゴザ文字で戦勝を祝っている図です。けっこう重要なポジションを占めています。(笑)

  実際の海戦では、やはりポルトガルの青帆艦隊の存在が突出した印象を今も残しています。艦隊のペア行動の徹底ぶりといい、エンカウント後の統率のとれた動きといい、非常に際立って見えました。素早く動くというより、決して無駄には動かない恐さを彼らに感じたものです。
  ちなみにこの海戦でわたしはサポート役に徹していたため、三日間を通じて撃沈されたのは一度だけなのですが、その唯一の撃沈は三日目の終了二分前、お相手はわたしの見る限りこの精鋭艦隊でいつも最初に斬り込んでいたかたでした。クリティカルではないのに、予想を超えた大ダメージによる一発撃沈。ちょっと衝撃的な思い出です。(あとからそのかたは最高貫通の名匠カロ5基を装備した、砲術系スキルオールカンストのかたと知りました)
  結果的には初日の開戦前にファロで目を見張った軍人さんたちが青帆艦隊のかたがたで、MVPをとったかたも、初めて撃沈をもらったかた(このかたもMVPでした)もそのなかにいたのですから、駆け出しのわたしの目に異様に映ったのも当然かもしれません。

コメント

nophoto
イブン・バットゥータ
2006年3月29日22:25

 クリティカルについて。
”ありえない位置からのクリ”というのは、クライアントソフトでの描画が遅れてるだけではないでしょうか?。
サーバーサイドでは、結構シビアに判定してるかもかもです。

goodbye
goodbye
2006年3月30日12:20

おお〜 書き込みありですw
もちろんそれもあるでしょうね。ただ基本的にここでわたしがプレイテクニックを扱う場合はプレイ内容そのものに関心の重点があるので、あくまで見かけの問題が重要になってきます。可能性としては他にも、相手が逃走スキルを使っていたり、自分の回線が落ちかかっていたり、といろいろな理由が考えられそうです。

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