ザンジの雨 モザンの眠り  【吐息の航跡XI】
  今回のキルワ沖大海戦は、イスパニア模擬同好会+猫教団の20人で固定艦隊を組み臨んでいます。NPC艦隊の登場に加え、アフリカ東岸での初めての海戦であることも個人的には新鮮で、最近はずっと切っていたBGMも流しつつまったりと楽しんでいるところです。海戦そのものについては、今日の結果も踏まえて次回記事にまとめようと思っています。それにしても、インド洋での海戦は雨が多いのは補給の点で良いのですが、たびかさなる嵐による中断、敵旗艦を落とせる瞬間だったりすると、なかなか微妙なものがありますね。^^;

  ところで今回の大海戦では、イスパニア側がアフリカ東岸に同盟港を一切持たない(アラビア半島のアデンが最寄りになってしまう)ことが、イスパニアサイドで海戦全体を見渡して動きたいプレーヤーにとっては事前のネックとなっていました。そこで大海戦開幕二日前の夜、影響度差の少ないモザンビークに個人的に投資して旗を変えることを身近なフレに伝えたところ、有志でマリンディを狙う話があるとのこと。それに乗るかたちで前日を迎えることになりました。
  この過程では、知り合いづてにポルトガルの某大商人のかたからモザンビークへの投資に対し反抗の意思表示をいただいたり、マリンディでは別のポル商人のかたから実際に反撃投資が来たり、これも知り合いづてにイスパニア海軍(を名乗る特定の集団があるらしく)から投資自体に反対されたりといろいろあったのですが、結果的には大海戦二日目になってモザンビークの間借りということで落ち着いた様子です。

  この一連の流れ、そも国が国に戦争を仕掛けているという形式に対する態度の落差が、実際に投資攻勢をかけるか、抑えるか、反撃投資に出るか、許容するかといった局面局面での選択に対する個々のプレイヤー間での温度差にもつながっているようで興味深いものがありました。わたしが普段から海事の面でよく一緒に遊んでもらっている模擬同好会のメンバー間などでは、「“戦争”を少しでも有利に傾けるためには、即ち“イスパニアの軍属”をきちんとプレイするなら、事前からのモザン間借りの打診を断られた以上、反撃のリスクを措いても港奪取の攻勢をかけるのが順当」という姿勢を言葉にせずともごく自然に皆が持ち合わせていたようで、これはなかなか嬉しかった。結果的にはこの攻撃的投資の存在が、やや後手後手ではあるけれど“イスパニア会議”(正式名称を存じません、間違ってたらごめんなさい)のかたの尽力による二日目以降のモザンビーク港の間借り実現へと続く流れを生んだわけで、少しは他の一般の大海戦参加希望のかたがたのお役にも立てたかなと思います。(ほんとうに少しですが。^^;)

  ただこの流れのなかで、せっかく投資するならこれを機に社交スキルをとろうと思い、大海戦前日になって宝石商人に転職したのがいけなかった。^^; 前日になっても紆余曲折があり、加えて大海戦初日になってからはるばるイスタンブールまで逃走スキルを取りに行ったりした結果、再転職する時間がなくなり、なんとMVPも狙える精鋭艦隊に宝石商のまま参加する羽目に。もともと新参者なのにありえません。(涙) とはいえ砲撃系のスキルは現状10にすら届くものがないので砲撃力の減退自体はあまりないのですが、修理スキルや操舵能力には補正が入るのでこれはまったく良いことではありません。艦隊メンに本来なかったはずの負担をかけ続けないためにも、二日目にはなんとか砲術家での参戦にこぎつけました。
  これ、実に四ヶ月ぶりの転職になります。急がば回れの精神も、ここまで来ると自分でもよくやるなぁとちょっとしんみり。海賊職の主要優遇スキルは収奪を除いて軒並み10以上になったので、レアハンターにでもならない限りスキル上げのための在職はもう不要になりました。砲術家になるのはもちろん初めて。転職証はもう半年以上前にとったものです。(笑) 砲撃系の特訓に入るのは、個人的にはスキル上げにおける最後のデザートのようなものだったので、これからじっくり楽しんでいこうと思っています。

  というわけで、ここ数日はスキル調整の仕上げ機会が一気に到来しました。まとめるとこんな按配。↓

  大海戦前日に上がったスキル:   操舵・漕船・収奪
  大海戦初日に上がったスキル:   宝石取引・社交・身体言語
  大海戦二日目に上がったスキル:  会計・社交・見張り

  ・・・・・・これでも一応、本気で大海戦モードな軍人です。 (´_ゝ`)y-~~~
 
  さて、話変わって海上の画像はイベリア連合艦隊に単艦で勝負を挑むライザの図。・・・・・・。右側の画像は、大海戦終了直後にNotosサーバが落ちたあと、Eurosサーバのマルセイユ広場に自然に集まってきた(笑)Notos住人たち。記念にゴザ文字をつくろうということになり、空から見えて天に(光栄に?)届くようにと“SOS”を提案したところ猫教祖から採用の御託宣。“S”の字ができかかったところでNotosサーバ復活の知らせがあり、結局へにょへにょな“M”の字が横にできました。(焦)
  左下の二つの画像はサーバ復活後、モザンビークの港内にて。PT仲間で写真を撮ろうと出っぱり岩の尖端に集まった場面と、それを桟橋から眺めている図。造船所の脇から入るのですが、こんな場所に歩いて入れるなんて、猫教祖に招かれて初めて知りました。桟橋上の人々の動きが見えるのには、一同すこし感激してました。ここらへんの芸の細やかさは素敵なので、光栄には今後とも存分に期待したいところです。
 
  ただ眠りにつくまえに気づいたのですが、こんな高い桟橋、いったいどんな船が留まるのでしょうか。むしろおもむろに、飛行船とか気球なんかが停泊しに来そうです。

【吐息の航跡XI:2005年11月 対イングランド チュニス沖大海戦 重ガレオンにて参戦】
  自身二回目になる大海戦は、対イングランド戦でした。
  前回と同じく商会仲間中心の艦隊で参加したのですが、なるべく楽しくなりそうな場所をと考えて初日の出撃地に選んだカリアリには、イングランド側はあまり名前に馴染みのないかたが8人ほど佇んでいるだけで、あれれと思ったのを覚えています。ところがあとあと知ることになるのですが、このかたがたがNotosサーバで艦隊戦最強を誇るイング模擬っこのみなさんだったんですね。前回の対ポルトガル戦に続き、またもや最精鋭のかたがたと同じ出撃地を選んでしまったわけです。(笑)
  まだ付き合いの限られていた当時のわたしには、彼らよりも巷を騒がせ、色付きで名前の目立つ有名海賊のかたがたのほうが軍人としての存在もずっと大きかったので、このカリアリにたむろしていたグループのなかに結果としてMVPをとるかたが二人も現れるとは思いもよりませんでした。

  そして初日出撃の5分前、準備も完了し出航所にて検索をかけると・・・なんと、当時わたしが恐れていた海賊さんがほぼ勢ぞろいという感じでカリアリに入港してきている。これには正直驚きました。直前になって集団で出撃港を変えてくるしたたかさにも(いまでは慣れっこな試みですが)とても感服したものです。
  実際の海戦においても、最も目を見張る動きを見せていたのはやはり、この海賊艦隊と模擬っこのみなさんでした。そこで今回は、この海賊艦隊について少し書いておこうと思います。(模擬っこ艦隊については次回の対イングランド戦の記事にて)

  彼らによるペア艦隊は、当時最凶の名をほしいままにしていた某海賊団のメンバーを中心に構成されていたのですが、その艦隊行動において明らかに他とは異なる特徴がありました。端的に言えばそれは、過激なまでの旗艦による攻撃参加への積極性、とでも言えるでしょうか。
  とりわけ、太刀魚のように船体の細長い戦列艦が旗艦を挟む形でぴったりと四隻横に並び、撤退を狙うこちらの旗艦を目指して猛スピードで突き進んでいく姿は今でも目に焼きついています。船尾にクリティカルをもらうのも構うことなく、本来なら旋回値も高く追いつけるはずのわたしの重ガレオンがどんどん離されていく。あとから思えばこれ、おそらく四艦同時に逃走スキルを使用していたのですね。逃走スキル使用時には舷側への被弾もクリティカルになるため、旗艦を僚艦で挟んで守る。同じ数値に合わせた補助帆と装甲、減量改造を加えていれば、最大戦速も四隻そろう。すべてが合理的でかつ、どこまでも異色な並走。

  もともとが危険海域において拿捕を目的とした対人戦を遂行することを常とする彼らですから、こうした艦隊行動の形態もおそらく意識的に選びとったというより、当人たちも気づかないうちに自分たちの戦闘スタイルから自然に編み出されていた、つまり“たまたまそうなった”のかもしれません。ちなみにこの艦隊の旗艦は常に、わたしが初被PKをいただいた(前回記事参照)、当該海賊団の首領。このとき旗艦の左側を並走していたのは、現在ではイングランド私掠海賊団の長としてノトス住人で知らぬ人はないといって良い、某著名海賊のかたでした。

  模擬っこ艦隊にしてもそうですが、“そんなこと海戦中にどうやって意思疎通してるの?”と思わせるような行動を見せる艦隊は、やはり強い。そしてそれは実際に意思疎通をやってのけているわけではなく、他を圧倒するだけの経験の蓄積をへて、個別の選択と全体の流れとのしなやかな融合が生じて初めて備わる種の強さであることも、今年に入ってからようやく実感するようになりました。奥はまだまだ、ありますね。

 

コメント

nophoto
イブン・バットゥータ
2006年4月20日0:30

 >事前からのモザン間借りの打診を断られた以上
 うーん、妄想力の要る大海戦だったようですね・・・。
(当方、大砲ナシで不参加でした。)
本丸落とすには、外堀を埋めるとか必要なので、当然出撃港を確保するべきなんですが・・・モザンの酋長が双方からの投資を誘発する為、イスパニア海軍を引き入れた・・・妄想キマシタ〜。
 速報!!ヘタレ砲術家ついにPK被害!!
去る、4/19 午後7時頃、鄭和率いる3隻ガレアス艦隊に拿捕された模様・・・被害は サトウキビ1樽、軽量鉄板1枚
現金 170k 食料若干(貧乏でよかった^^)
詳細 次回・・・。

goodbye
goodbye
2006年4月28日19:50

なんでモザンビークが島なのか、個人的にはそのほうがミステリーだったりしますw(謎

サトウキビGJ!w

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