散!   【吐息の航跡XV】
 前回記事に続き、ナポリ沖大海戦を巡って。まずは総合戦績。

  初日   : 43勝 0敗 5分け  勝利ポイント 96  戦功 105
  中日   : 44勝 4敗 10分け 勝利ポイント 92  戦功 99
  千秋楽 : 49勝 7敗 8分け  勝利ポイント 95  戦功 114

▼海戦総覧:
  大海戦全体の総合結果は勝利ポイント総計で3113vs2443、イスパニアサイドの“辛勝”。おそらくイングランドサイドが初めて数的劣位の側で戦った海戦であったことが、勝敗の行方を如実に分けたのではないでしょうか。たとえばペア艦隊重視の戦術は少数側でこそ十全とその威力を発揮するもののはずですが、今回に関しては事態があべこべになっている局面を多々見かけました。
  よってこの陣営でもう一度戦ったとすれば、少数側で戦うことを覚えたイングランドサイドが同様の失地に甘んじるとも思えないわけですが、その一方で日々地力を増してゆく新三国の勢いを考えると、3ヶ国vs3ヶ国の構図がありえない現状の連盟システムは早晩機能しがたくなってくるだろうとも思います。
  NPC艦隊については、現状の範囲内なら多様化の一端としてOKかなという他に、取り立てて関心沸かず。NPC狩り専門艦隊の存在もまぁ、いろんな工夫や楽しみかたがあっていいのではという範囲。

▼個人戦績:
  初日+中日合計 : 与撃沈 7位(13)  被撃沈 3位(4)  修理 10位  外科 8位  マグロ 6位
  千秋楽のみ    : 与撃沈 3位(14)  被撃沈 1位(7)  修理 10位  外科 8位  マグロ 6位

  次に個人戦績。今回の大海戦、わたし個人は最初の二日間と最終日とで、交戦中の意識の置き場を少し変えました。その結果が数値にも現れていたので、上記のようにまとめてみました。上列は1日目、2日目の合計、下列は3日目のみ、各項目の実行回数をペア艦隊10名中における自身の順位に置き換えて表記しています。ただし上記数値は自艦の戦闘非参加時における僚艦の戦果を含まないため、多少実態とずれている可能性あり。カッコ内は実施回数。以下項目別に。

▽与撃沈:  初日+中日の合計値13与撃沈を、最終日は14撃沈と一日で上回りました。これは直接的には、前二日間は敵旗艦を落とすことのみを目的に動いたため、途中邪魔になったり船首船尾をこちらに向ける敵艦以外は基本的にスルーしていたのに対し、最終日は落とせそうな敵艦があり次第、与撃沈を目的に舵を切った結果かと思われます。また間接的には、援軍側で総アタッカーを旨とした自艦隊が、最終日には旗持ち側に回る機会が増えたことも影響しているかもしれません。(旗持ち側艦隊の場合相対的に交戦時間が長くなり、自提督を狙う敵艦と対するため与撃沈の機会が若干増える傾向があるようです)
  ちなみに最終日の与撃沈数3位は、今回MVPを獲った2人に次ぐ順位。できるだけここは維持したまま、他の要素を向上させていきたいものです。

▽被撃沈:  与撃沈同様、前二日間の合計を最終日が上回りました。前二日の被撃沈計4回は、ペア艦隊中3位タイに4名が並んでいました。計6時間やってこの数値ですから、ここは問題視せずにおきます。
  ただし最終日の7回撃沈は問題。(1位とはこの場合、一番たくさん沈んでいるという意味です。^^;) 艦隊メンバーが提供してくれた動画をみても(kokoroさん感謝!^^)、敵旗艦に意識を置きつつ他の敵艦に対して生半可な攻撃行動をとったあげくの被撃沈を随所に確認できました。このタイプの戦いかたを磨くことは、砲撃力が整ってきた今後の課題として良さそうです。

▽修理:  あとから数値をみて、自身その実行回数の少なさに唖然とするほど、修理をできていないことが判明しました。よって自分的には、今回の記事ではここが肝です、俄然。
  前回記事に述べた通り、PC環境の悪さを補うために試みた工夫が、結果として修理の少なさをよりシリアスなものとしました。結論から言えば、キーの割り当てかたを誤った。詳細な説明は省きますが、F8を担当させた同じ左手の中指に、他のいくつものキーをも振り分けてしまった結果、自分では連打しながら動いているつもりでも、実際には連続する他のアクションの狭間でほとんど機能しなかったようです。
  ただわたしの環境の場合、F8を押してもスロットウィンドウが出るのに人より時間がかかるため、もう一度押したF8がゲーム内に伝わる頃には僚艦のF8連打により修理が完了しているというケースも多々あるんですね。艦隊平均の修理Rはおそらく13前後ですから余計に、相当瀕死のダメージを僚艦もしくは自艦が受けない限り、わたしの修理発動が実際に為されるケースがなくなってしまった、とも推測できます。

  では、どうすればいいか。キーの置き換えによってF8連打がまばらになる問題については、F8専門に特定の指をあらためて割り当てなおすことでおそらく解決できるはずです。(現在試行中)  しかしもしこれにより常時連打自体は可能になるとしても、PCの反応速度の改善がない限り、F8の無駄打ちが増えるだけかとも懸念されます。そこで、次項。

▽外科:  こちらは両艦隊中8位。まったく褒められた数値ではございません。ただこちらは常時連打する必要のあるスキルではないこともあり、あくまで相対的な話だけれど他の僚艦との差は小さい。その一方でこの艦隊の場合、次々に味方艦が沈み修理が足りなくなるという局面はなく、外科が不足する局面は幾度かあった。両艦隊全体の与撃沈数は被撃沈数を桁違いに上回る一方で、与拿捕の合計と被拿捕の合計は各々3回で実に同数だったりします。
  よって、前回の大海戦の反省でも実は述べていたのですが、この艦隊(8人が前回と同メンバー)ではもしかしたら、わたしがF8を外科にすることは次善の策という以上の意味を持ちうるのかも、とも。もし次回もほぼ同メンバーで臨むことになった際には、事前に提案してみようと考えています。

  ただそもそも多くのプレーヤーのPCでは、F8を押しっぱなしにしていれば自然に連打されているようですね。単にサボってるだけと思われるのもつらいので、模擬等でも野良艦隊にはもう入りづらくなるかもです。>< いろいろなかたの動画を見るたびに、そのウィンドウ開示の革命的な(とこの目には映る)早さには感心しきりだったり。経験が浅く、スキルRも低く、何というか、三重苦のような心持ちにもなりますけれど・・・仕方ないですね。できることがまだあるうちは、それをやっていくだけです。

▽マグロ(のオリーブステーキ):  行動力に関しては戦闘前にほぼ全回復しておけば、相当長引かないかぎり交戦中にあえて回復させることへ意識を集中させる必要はなさそうです。特別な要請がないかぎり、逃避/追跡中や僚艦の白兵離脱待ちなどで手の空いた艦ができる範囲ですればいい。にも関わらずここに取りあげたのは、修理・外科と同様、艦隊内での実績順位がほぼ固定されていたのが興味深かったから。今回は結果としても、個々の特性を活かし弱点を補い合うようにうまく役割分担できていた証の一端が、こうした形で現れているのかもしれません。

 
  個人戦績の分析、以上です。自艦のことだけでなく、ペア艦隊全体として何がうまくゆき、どこに問題があったかを検討するつもりでいましたが、少々長くなりすぎたので機会を改めることにします。なお上記データ集計の際には、昨今評判の脳筋ツールを使用させていただきました。作成者のVMAXさん、親切なご助言ともども、ありがとうございました。m(_ _)m
  ちなみに、初日の小型クラスの時間帯、わたしはリアル事情からしばらく離脱してしまいました。その結果、艦隊自体は初日無敗ではなく4隻で戦っている間に1敗しています(泣)。同様に、中日にも最終日にも艦隊メンバーに脱落者で出たため、4隻で戦う時間帯がありました。そんな状況でも一時的にせよペア艦隊のメンバーを押しのけてMVPの位置につけていた艦隊メンバー、奮闘しつづけたU提督、すごいです。涙ものにエライです。ペア艦隊のみなさんともども、ほんとうにお疲れさまでした。とっても楽しかった。次回も同じメンツでできたらいいなぁと個人的には願っています。そのときはどうぞよろしく。^^

【吐息の航跡XV: 2006年1月 対イングランド カサブランカ沖大海戦 全クラスに参戦】
  初のクラス別大海戦は、ノトス・イスパニアの特色の一つ“まったり感”が存分に発揮された海戦でした。というのも小クラス、精鋭艦隊はおろか味方艦隊そのものがほとんどいない。全体編成の行われたセビリア前ですら、自艦隊のほかに4艦隊以上見えることは稀でした。前回の海戦で一緒に戦った模擬同好会のメンバーも、そのほとんどが中型からか大型のみの参加。現在の小型での暴れっぷりが嘘のようですが、要はみんな、動き出しはゆっくりなんですよね(笑)。

  その結果どうなったかは、言うまでもありません。小型クラスは3日間を通して、イングランド模擬っこ倶楽部の独壇場となりました。とりわけ艦隊メンバーが個々に追従を切り、個々に交戦を仕掛けていく彼らの手並みはもはや華麗というほかなく、混戦状態でかつイングランド側圧倒的多数のなか、模擬っこ艦隊だけがまるで別次元を航行しているかのようにのびのびと戦っていたのをよく覚えています。他の4艦が標的敵旗艦の付近にいることを踏まえたうえで、本来アタッカーであるはずの船が孤立覚悟で戦端を切り旗艦となったり、交戦が始まっても数隻足りないと思いきや、こちらにとっては致命的な位置に残りのメンバーが援軍参加してきたり。他の艦隊が10隻でやっていることを5隻でやり、1隻が相手3隻4隻をひき付けてなお沈まない。
  どちらかの提督が沈めば即終了の海戦システムにより団子状になりがちな艦隊が多いなか、彼らの強みはとにかく広く散開した状態での交戦が可能で、敵の弱点を見つけしだい自由に、そして苛烈に突けるところにありました。クラス別実装の初回ということもあったので、この大海戦は彼らの壮大な実験場と化していたとも言えるかもしれません。日を追うごとに戦いかたが進化していくのが、こちらからも明瞭に窺えました。

  MVPもむろん、3日連続で彼ら模擬っこメンバーが独占。最終日小型クラスの総合戦績など、イスパニアサイド4勝vsイングランドサイド34勝。ミス打ちではありません。フランスとの連盟全体で、4勝のみ。今回記事の画像左下は、うち2勝をあげたレアな艦隊の集合写真です(笑)。

コメント

nophoto
gonzalez
2006年6月4日16:44

過度な支援は艦隊に安心と安定をもたらすけど、必ずしも支援の質の高さにはつながらない。周囲が見えるということは、自然に質の高い支援ができるはず。例えば混戦中の味方が着弾した瞬間に統率をかけることによって、星が出る前に混乱を直すとか。
特に大海戦時においては個々の役割というものが変わってくるため、算出されたデータはあくまで参考程度にしかならないかな、と思ってます。
大海戦おつかれさまでした。(とはいっても、今となっては随分前のことのように感じてしまうけど)

nophoto
ニックネーム無し
2006年6月4日16:54

ちょいと訂正。過度な支援は艦隊に安心と安定をもたらすけど、「算出された支援の数の多さは」必ずしも支援の質の高さにはつながらない。

nophoto
イブン・バットゥータ
2006年6月6日21:25

  >支援の問題
 先日は、ワガママ申しまして失礼しました。
支援の件ですが、根源的な問題としてスキルパネルの
反応スピードが有るのでは無いでしょうか?。

goodbye
goodbye
2006年6月8日22:21

おお〜 ゴンサ船長書き込みありがと〜^^
  その通りですね。とくにこの手の数値は、その個々をみれば局所的で限定的な動作の統計に過ぎないわけで、それを根拠に戦いかたを組み立てたのでは筋から言っても話が本末転倒になりかねないと思います。
 
  もうすぐサッカーW杯が始まるけれど、フランス代表にマケレレという選手がいますよね。リーガ・エスパニョーラの試合がまだ民放やBSでやっていた頃、彼のプレイが好きでよくレアル・マドリードの試合を観てました。決して何かの数値で輝くタイプではないけれど、実はロナウドやベッカムといったスター選手を遥かに凌ぐ試合への影響力を持っていた。ああいう働きができ、そのことに自足できるとすれば、それってこのうえなく艶やかなスタイルだよなと実は憧れたりもします。あ 話それてますねw

>バットゥータさん
はい ありますよ^^ そこをどう自前の工夫で補うかを勝手な勝負どころにしてるわけです
自然、クリ弾を撃つタイミングも、性能のいいPCをつかってる人より早いみたいです それを楽しめなくなったらまぁ、PCの新調でも考えるのかな お金があればw

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