丁鳴

2006年9月24日 艦隊戦要諦
丁鳴
▼艦隊行動と個性
  艦隊戦一般についてしばしば耳にする誤解の一つに、“艦隊行動は個人の動きが不自由になるからイヤ”というものがあります。対人戦は縁遠いかたや、ふだんの対人プレイはソロメインのかたがそう思うのも無理もない部分は感じますが、実態はまったく逆だったりします。むしろ研ぎ澄まされた艦隊行動は、個人の強みを最も鋭く顕現させるのですね。

  その理由としてまず一つ言えるのは、互いが互いの特徴をよく知る艦隊の場合、全体からみてあるひとの強みが最も有効に発揮される局面であれば、他の僚艦はまさにその強みをバックアップする方向で動けるから。したがって未経験のかたには逆説的に映るかもしれませんが実際には、個々に好き勝手をする艦隊に比べて各人の個性がより鮮明に表出しうるわけです。
  こうしたことは前回のように動画の実例をあげると分かり良いのですが、そこまで力説する要も感じないので気になるかたは前掲動画や実践の場で確認してみて下さい。すでにご紹介したAkiwoさんやMr.マリオサンのブログでは、比較的固定された面子についての解説や動画公開が為されているので、そちらをご覧いただくのも参考になるはずです。

  代わりにここでは、その意味で各々のメンバーの個性を最大限に活かした戦いかたをしてくる艦隊として、即座に思い浮ぶ固定艦隊をいくつか挙げておきます。実際に他プレイヤーを観察する際の参考になればとの意図から、弊害がないと思える範囲でキャラ名も挙げさせていただきます。(前回の動画解説もそうですが、こうした特定名を挙げての言及は言及内容そのものと同時に、そのような角度で個の動きをみる視座のありかたに重点を置いています。本人からクレームあれば即削除します。)

  1. 模擬っこ艦隊
  2. NP3艦隊
  3. イス通艦隊


  1の艦隊全体の特徴は過去記事[5月31日,1月28日他]参照のこと。フェティ提督のインファイトでの凌ぎ、拳王さまの突っ込み、プラティニさんの白兵(=支援削り)などなど、個々の強みを挙げだしたらキリがない陣容で、互いが互いの長所を十全と活かし切り結果へとつなげていました。このグループによる試行錯誤とグループ解散後の各国への亡命は、実際のところ現在のノトス各地で日夜展開している艦隊戦のモード進行に少なからぬ影響を与えたように思います。
  2は、当ブログの過去記事でよく「青帆艦隊」として登場するかたがたです。[3月27日記事後半,5月18日記事後半他] 雷鳴砲、ヴァークさんの寄せ、シェーンさんの斬り込み、ギレン提督の見切りなど。とりわけ昨年後半の大海戦の場においてなど、現在のノトスでの艦隊戦モードとはかなり毛色の異なる戦いぶりを見せ、その独特の存在感で周囲を圧していました。
  3は、セビリア軍人商会“イス通club”の艦隊。なかでもFrege提督在籍時の同商会選抜による固定艦隊の完成度には抜群の煌きがありました。マッピィさんの近接、セスタスさんの特攻、ロド砲(遠距離からの一発撃沈等)など。

  メンバー構成的には、これらいずれの艦隊もがすでに過去のものとなっていますね。もちろん1は固定模擬という形で、2は各々に新たな集団の核として今でも一定のまとまりがあるようですし、3もメンバーの更新をへて今なお進化を続けているはずですが、ここでは個人的な印象をベースに書き出しているため、鮮烈なイメージを探るとどうしても昔のものが出てきてしまうようです。(ここでは一般論への志向より、偏りはあれど自らの印象に誠実な記述に止めることに意味を感じています。) 大海戦や合同模擬を通じてその強さが記憶に色濃い艦隊としては他に、むやみな旋回値を誇る台湾s艦隊(特に肌肉姑娘さん、kigdomさん)、とにかく頑強なloto艦隊、攻守にバランスの良さを備えたTirpiz艦隊などなど。
  こうした強力な艦隊に共通して間違いなく言えることは、僚艦相互の確固とした信頼感の存在です。それなしにはすでに述べたような艦隊イメージの共有も、連携意識も高いレヴェルでは機能しようがないですからね。そしてこの信頼感の醸成には互いが互いを納得させられるだけの強みを備えていることが不可欠ですから、突き詰めれば際立つ個性があってはじめて、より精強な艦隊行動や連携攻撃は生じ得るとも言えるかも知れません。ここは少し鶏卵論争のような物言いになりますが。
  またこの三ヶ月ほどは、全体のレヴェルが上がっていることに加えわたしのINが減ったこともあるのか、これまでに目に付いたことのないかたを含む艦隊で強いという実感を受けるグループが多くなりました。先月末交流戦のあったSWさんがそうですし[9月6日記事]、東方不敗さん(ヴェネツィアの私掠商会)の艦隊も定例模擬の成果か、以前と見違えるほど強くなったように感じています。わたし個人の印象としては未分化な部分も多いのですが、ネーデル旅団艦隊やブリザード、SMB、ポルトガル(現)青帆艦隊など、商会の枠やふだんのプレイスタイルの違いにとらわれずに集まった各軍人グループも、多少の差はあれどそれぞれに他と張れるだけの力を有しているのではないかと想像します。

  この中から、あるいは外から、目の覚めるような精強さを備えた艦隊がまた新しく生まれてくることをいまはとても楽しみにしています。というのもかつてのイングランド模擬っこ艦隊がそうであったように、他とは別次元の強さを誇る集団の存在というのはやはり、他のプレイヤーにとってもプレイするうえでの強い動機付けになりますからね。期待する次第。

▼艦隊支援と入力系 [予告]
  艦隊戦のまとめ記事、4回目の今回はややエピローグ的なものになりました。当初は2回で終える心積もりだったのですが、今月の記事ネタは何だかこればかりになっちゃいました。(笑) 本当は最近のノトスの動画も拝借して書く予定だったのですが、芯となるラインでは過去の記述の重複にならざるをえないので割愛します。このあたりに興味のあるかたは、前掲したAkiwoさんのブログでの動画解説が参考になると思います。最新の動向であれば、Mr.マリオサンや鹿角さんのブログ(右欄にリンクあり)をご注目あれ。
  さて‘艦隊戦要諦’シリーズ、次回がラストです。最後は趣きかわって入力系の話がメインになりそう。今回の画像、ダンシングby造船所職員一同はDOL Screen Shot [rf. links]より。 以下おまけ↓

  『わがまま言わない』
  http://www.grapheine.com/bombaytv/play_fr.php?id=1621919

  HANAKO the 偉大なるマンネリスム。  

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