左舷の音触

2006年12月31日 常在戦場
左舷の音触
  ほぼひと月ぶりの更新。とはいえこのひと月ほど、IN時間は過去半年で最も長いくらいでした。

▼生産鍛錬の基礎知識
  で、何をしていたのかというと、主に倉庫状態だった2ndキャラの育成を。ジョイント・ビルド、家具機能などの様子がわかってきて、生産キャラの育成はやるなら今だなぁとようやく思った次第です。宝石交易は飽きてもう移動ついでにやるくらいですし、長い目でみた場合育てるなら早いほうが支出の面で楽になるのも道理なわけで。
  やってみると、特に工芸などはスキル上げをメインに据えても選択肢が多く意外に楽しめるものでした。なぜこの完成品にこの材料が設定されたのかなど、実際に調べて初めて得た知識もけっこうあったり。ワインを蒸留したのがブランデーだとか、身近だけど興味がなく今まで知らなかったことって結構あるものですね。にしてもわざわざ干し葡萄からワインつくるってどうなの?とか。鉱石磨きなど、いろんな宝石が仕上がって船倉の見た目の華やさを楽しんだり、とか(笑)。

  ここらへんがこのゲームのもったいないところだなぁ、とも。実際に存在する(した)物品がアイテムとして膨大に登場するにも関わらず、それに関する知的好奇心を満たす仕掛けがとても貧しい。いかにもありがちでカッコよさげな名前とグラフィックがあればいい他のMMOの多くに対して、この点は本来非常に大きな差異化のポイントになりうるはずなんですけどね。どこかのデジタル百科事典と提携しちゃうとか、もっと前のめりに造船会社との提携で本格造船史のデータベース公開とかね(笑)。
  さいきんフレの1人が帰省して父親のPCを覗いたら大航海時代がインストールされていてのけぞった、という話を聞いて面白かったのだけど、実際中高年層、とくに引退世代に受ける要素はけっこうあると思うんですよね。好きなことにかける時間があり、お金をかけた海外旅行もするし、ネットで資産運用もする。DSで頭のトレーニングなんかもしちゃう。ただその点でこのゲームが惜しいと思うのはやはり、そうした教養的なコクの拙さなんですよね。浅いという一点において手が出ないひとはたぶん多い。思うに。
  
▼アップデートの脇道原理
  上記の個人的な感想とはある意味で真逆を行っているのが、最近のアップデートの基底にのぞく運営側の発想の方向性。ユーザーのプレイ時間を枠で囲うかのようなものが多いんですよね。これを窮屈に感じ出しているひとは実のところかなりいるし、そういうひとがいったんこのゲームを離れたら、まぁ二度と戻ってこない気はします。これももったいない話。例えばいま軽く思いつくだけでも、

 ・ 副官ボーナス・改装準備        − 毎日INの習慣付け
 ・ 留守副官によるアパルタメント改装 − 副官3人目育成のインセンティヴUP
 ・ ジョイントビルド              − ‘部品分け’によるプレイ内容の多層化  etc.

  もちろんアップデートの諸要素は各々に多重的な意図と目的を以って施されるのが当然なので、上記はそれらをある一側面から見て言える以上のものではありません。たとえば毎日一定量与えられる副官ボーナスは廃人プレイヤーと一般プレイヤーの格差の緩和も明確に意図されているので、その点ではバランシングも為されているとは言えるでしょう。これはアパルタメント実装によるアイテム保管可能数の増大や改装準備の設定などについても同様で、プレイヤーのスキルランクではなく船の種別に依存するオプションスキルの多様化もこの面ではこの傾向の延長線上にあるとも言えそうです。
  ただ話を戻せば、ここで問題だなぁと思うのは‘プレイ内容の多層化’が、その多層化の具体内容に興味がないプレイヤーにとっては‘手間の増大+長時間化’にしかなりえないようなアップデートが少し目立ちすぎるという点なんですね。たとえば大海戦に際して新たにクラス別の軍船購入を考えるひとの多くにとってなど、造船の複雑化や製作場所の分散は限りある時間の浪費にしか映らないとしても不思議はないわけです。そしてもしこの点を運営側が問題と感じないようならそこには恐らく、というか確実に‘多様なプレイヤーを惹きつける魅力の開拓’よりも‘既存プレイヤーのDOLへの拘束’を優先させる発想が通底してあるはずです。だとすればそれはgoodbye個人の願望とは方向性が真逆で、もったいない。という話。

▽画像とおまけ
  半年ぶりにNPC狩りも始めてみたり。ジャワ海でのレアハントを主眼においたN狩りはペアでやるのが最適のように思うのですが、画像は耳綿も疫病薬も常備しないものぐさペアが憂き目に遭う図。それにしてもぜんぜん出ません、重装船尾><。経験値主眼だとシャム湾のガレー艦隊がいいですね。艤装を壊さず戦うには慣れが必要ですが、lv60ソロ3隻撃沈で経験値600いただけます。
  画像下端の測量地図は、現在の世界の果て特集。左からマゼラン海峡、ノヴァスコシア、ニューギニア島北岸、ルソン島北端です。島の沿岸を進んでいて突如見えない壁に当たったり、台湾が見えたりしたのは少し意外。以下おまけ。では良いお年を〜 (^_^)ノ~

『生物の時間』
<新URL>
ttp://www.grapheine.com/bombaytv/index.php?module=see&lang=fr&code=c1c01cd9f19362ad1eccdd204a3e93b5
<旧URL>
ttp://www.grapheine.com/bombaytv/index.php?module=see&l=es&code=ae7d05605c499ba0e7263ef15860e917

さすがIT大国、ネット用語もばっちりです。

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